全身小説家』(原一男監督)をビデオで観れり。
 井上光晴の晩年を撮った映画。ドキュメンタリーでいいのか。
 本人の口から出る虚と実が交差している。表情と声が虚を実に変えているような気がする。声は恐ろしく明瞭で、抵抗できない人はまったく抵抗できないだろうと想像される。
 しかし、途中の再現フィルムの場面は要らなくて、喋ってるところを写す方が良いような気がするんだけど、なんでわざわざああいうことをしたんだろう。昔の雑誌あさればわかるかなー。うーん。