2011-01-01から1年間の記事一覧

『さよならさよなら、またあした』(シギサワカヤ)

話としてはベタに入るんだろうけど、いい、というか何か染みる。これは代表作のひとつに数えてもいいんではないかなー。 最後のところは、一冊の漫画として全体のバランスが悪くなったとしても、もっと顔をアップにして描いて欲しかったと思う。あそこは敢え…

『葉桜の季節に君を想うということ』(歌野晶午)

文庫。2004 年のこのミス一位・その他各賞受賞だけど、これがねぇ、というか。一発アイデアは嫌いではないけど、これが一位なのかと思う。

『神様のメモ帳8』(杉井光)

これダメだと思うんだけど…。あとがきにアニメの没になった案をリサイクルしたとあるけど、ミステリ的味付けと文章による修飾を優先して、本当に何を描くべきかということを無視しているように思える。杉井はこれでいいと思っているのかなぁ。

『成熟という檻「魔法少女まどか☆マギカ」論』(山川賢一)

主にエヴァ以降だと思うんだけど、ストーリーやらグッズの展開上仕方なく「そうなっている」ものに関して勝手に深読みして意味を与えることって何も良いことないと思うんだよなあ。これもそうで、キュウべえの行動は設定に基づいてきっちり決まっている訳が…

『H な国の教育事情』(MOSAIC.WAV)

通販。歌詞カードの内側上下逆なのはわざとなのか誰もチェックしてないのか。って、リバーシブルなのか。分かり難ひ。 ちょっと通して聴いた感じだと、新しいシンセのテストなのかしらんという感じ。今までシングルは作曲者が違ったりで違う曲調を集めてた傾…

『反貧困』(湯浅誠)

実地の証言というか色々な現場を見てきた人の言葉は違うという当たり前のことを思い起こさせる話。 結局ここ十年から二十年くらいに達成した「豊かさ」って格差を拡大することで富の移動をしただけじゃないの?という話だよなあ…。その流れに対抗するのは結…

『ユニクロ帝国の光と影』(横田増生)

柳井正を中心にユニクロを外部資料だけでなく内部証言と共に追っかけた書、でいいのかな。タイトルは「光と影」だけど、よくあるような一方的な批判という感じではない。労働時間とか事実積み上げたら批判になりました、という感じ。まあこれ読んでファース…

『偽りのドラグーン V』(三上延)

完結。もうちょっと竜族と人間の関係性を掘り下げた展開も見てみたかったかな。すこし消化不良(打ち切り?)気味だったのでもう一巻ぐらい使ってほしかったところではある。 あとがきによると次作の構想もあるみたいだから MW に行ってしまうというわけでは…

『メガクルイデア』(十文字青)

あとがきにあるように「野方図に」書かれたのは感じ取れる。バランス悪いのは確かだけど、粗さがこの作品の魅力なんだろうと思う。マーケティングの産物っぽいラノベに飽きた向きには良いかと。

『神様のメモ帳7』(杉井光)

300p オーバーで深い話のような気がしたけど、よく考えると浅い話だよな、これ。悪くはないんだけど、あれ?って感じが。ギンジはそもそももうちょっと上手く振る舞えば問題なかったような。いやそうすると話が成立しないじゃんっていうことなんですが。

『空色パンデミック1〜4・Short Stories』(本田誠)

これは素晴らしく中二病な小説。ヒロインの病気が発動すると、ヒロインが考えた空想世界に巻き込まれて演技する必要があるという。 中二病が自分と現実を侵略していく様が素晴らしい。特に3。4で終わってしまうには惜しいど、だらだらと続けるわけにもいか…

『アトリウムの恋人』(土橋真二郎)

ゲームの仕組みはともかく、電脳空間というかヴァーチャルな世界に行くと、記憶が分離するっていうのはなあ…。

『電波女と青春男8』『電波女と青春男 SF 版』(入間人間)

8の章題はタクティクス オウガだけど、ひょっとして PSP 版で初めて遊んだのか? さすがにそれはないか? なんかネタつきたからとりあえず終わらせた、って感じですかね。ネタというよりやる気か。実験したいこと終わったからいいやみたいな。

『信頼する力』(遠藤保仁)

歴代監督の遠藤の見方はおもろい。オシムが倒れなかったら、日本代表も今とまったく違ったものだっただろうなあとは思わせる。遠藤自身はあんまりコミュニケーション取れてなかったのかなとは思うけど。

『心を整える。』(長谷部誠)

読んでいる時何かに似てるなと思ってたんだけど、Collin Powell の自叙伝(My American Journey マイ・アメリカン・ジャーニー)に似てるのか。失敗談も交えてエピソードを書いているあたりとか特に。 関係ないが、Number に出てた本棚は微妙というか、もう…

『ぷりるん。』『ヴァンパイアノイズム』『絶望同盟』『萌神』(十文字青)

同じ高校を舞台にした『第九』シリーズ。 挿絵にま@やを配していわゆる「萌え」中心に見せかけて実は純文学的という小説。第一作の「ぷりるん」が象徴的で、主人公は途中で彼女ではない同級生と SEX するけど結ばれないし、姉も妹もある意味狂ってる。でも…

MOSAIC.WAV『吟遊Planet☆MOSAIC.LIVE』@渋谷 O-East

結局行った。 やっぱり騒げはしなかった。最初のメルマガでチケット売り出しのとき予告なしで平日昼間に先着順だった(しかも未発券大量に出てあとから買った方が結果として良かったらしい)とか鼻をかむのに失敗してここのところ左耳に違和感あるとかライブ…

『吟遊Planet☆AKIBA-POP』(MOSAIC.WAV)

地震の後ニュース見てたり色々考えていて聞く気がでなかった。しばらく経ってもまとまった時間が取れなかったりしてたら、東名阪ツアーの名阪中止のアナウンス。で、その文章が“ちょっとどうなの?”みたいな文章で、ファン止めようか迷うレベル。グッズの生…

『生贄のジレンマ』上中下(土橋真二郎)

ネタバレ気味。 まあ結論というか落としどころは想像はついたけど、まあ妥当かなあ。 これも過去作と同様にゲームを仕掛けた側に牙を剥かない。まあそれは著者と読者が共犯関係でゲームを楽しんでいるから、それを認めると娯楽としての成立が難しい、ってこ…

『さらば脳ブーム』(川島隆太)

著者は脳トレの人。いろんな意味で残念な本。科学的態度というものについて考えるのにはいい本だけど、著者の態度が参考になるということではない。どっちかというと他山の石。

何もできることがないので更新。 3/11 の地震発生時には職場にいました。ビルが免震構造なので長く揺れた。情報の更新がないときにコードを書いていたりしたけど、基本的には夕方までテレビ見ていた。親の変更になったメールアドレスの更新を忘れていたせい…

『神様のメモ帳6』(杉井光)

口絵のピアノソナタのようなシーンのアリスは詐欺じゃねーの? どっかのタイミングで大幅に改変が入ったのか? まあいつものメモ帳ですね。ちょっとギャグが寒くなっているというか型に嵌めすぎだとは思うけど。 以下ネタバレ。

『論理少女』5巻(つじ要)

作中の問題と解答に触れます。 体育館の問題が、『「1. ぼくは中学生ではない」「2. お母さんが太っていなければお父さんがハゲている」「3. お父さんがハゲていなければ妹がグレている」「4. お母さんが太っていて妹がグレていればぼくは中学生である」/ゆ…

『ささみさん@がんばらない4』(日日日)

設定的に何でもできるから展開的にも何でもありになってるなー。別に悪いことではないんだけれど。 左絵を見ながら何も考えないで読むのがいいのかな。 次巻はネットゲームに設定縛ってやりそうなので期待、ってか結局何でもありな気はするけど。

『A3』(森達也)

月刊プレイボーイの連載をまとめて加筆修正を加えたもの。ものすごく大雑把に言えば、麻原彰晃が何を考えていたか追っかけることでオウム真理教の事件が起こった理由を知ろうとした記録、でいいのかな。 麻原彰晃が精神壊してるとしか思えない描写はすごいね…

『電波女と青春男7』(入間人間)

主人公の妄想でゲームのマルチエンディング風に有り得る(た)未来を描いている。「Ending No.XXX」とかなってるからチュンソフトのサウンドノベル風なのか。まあこれだとエリオルート確定だよな。でなければハーレム。 この巻は当たりの方かな。人生の分岐…

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 10 終わりの終わりは始まり』(入間人間)

完結。 エルシャダイネタとか放り込んでるけど、違和感が。がが。 意外と普通に終わった。以下思いっきりネタバレ。