『教えてください。富野です』(富野由悠季)読了。
 雑誌連載の対談をまとめたもの。千葉すずから山折哲雄まで幅が広い。
自分にそれなりに知識があるコンピューターというジャンルの坂村健との対談を読んでると、他の対談のレベルも同じようなのかばらつきがあるのか迷う。しかし斎藤孝はありなのか…?
 戦艦大和の十分の一模型の話で、担当者が「技術に罪は無い」とか色々背景を語っているのだが、何か自分達のしていることの言い訳じみた理由づけであることを本人達も意識しているような素振りが見受けられる。太平洋戦争・第二次世界大戦に関しては経験者がまだ多数生存しているし、下手すれば植民地のために戦争とした過去とその体制を礼賛することになるので、単なる技術論では絶対に済まされない。それはどの時代の技術でも同じだが。
 しかし、セーラ・マリ・カミングスさんの話は耳が痛いですな(苦笑)。