『イニシャル −岩井俊二初期作品集−』観た。
 収録作品中抜けて良かったのは『夏至物語』。最後のオチはまあどうでも良くて、単純に観ていて、映像の気持ち良さに乗っかってられるというか。
 監督自身によるオーディオコメンタリーは所々「おっ」という感じ。『雪の王様』の部屋のカットが監督自身の部屋だと言ってたり。ちなみにその部屋は、本棚とかまる写りだったり、キーボードが置いてあってこの頃から作曲の指向を持っていたのかとか分かって面白い。*1
 オーディオコメンタリーは当時助監督をやっていた行定勲との対談でも面白かったのではなかろうか。しかし、インタビューが収録されたディスクも合わせて、岩井俊二が何を考えてものを作ってるか分かっておもろかった。「岩井俊二? ちょっと洒落た映像で(中略)なだけじゃないか」と思ってる方には是非おすすめ。

*1:花とアリスの音楽は岩井俊二作曲