『モーティブ−原動機−リフュールド 0巻』(一色登希彦)読んだ。
 オートバイを題材にした短編集。元々はヤングジャンプ連載だったけど、何故か打ち切られてヤングキングとかヤングサンデーに散ってたのをヤングキングのコミックスとしてまとめて出たもの。
 好みなのは第1話と第5話の桜田の話。高校生の頃の自分の感情とシンクロする部分があるからかな。
 しかし、あとがきにある『「表現」と「政治的表明」は慎重に距離を取るべきだと、これまた申されもました』というのは、編集側は器が浅すぎないかね。『「政治的でない表現」などというものは存在しません』は圧倒的に正しいよね。該当話は、ブッシュのイラク開戦演説を聞いて、阪神大震災の時に出会った人を思い出す、というもの。
 あと、ヤングジャンプコミックス版と比べて微妙な修正か印刷プロセスの修正が入ってるみたいで、濃淡とか微妙な線の出方が違ってる。第1話の崎谷と桜田が「あっちぃーねー」と言ってる p.40 とか、第5話で夢に入る直前の p.201 が分かりやすい。同じページでも濃くなったり薄くなったりしてるから意図的に修正してるかな? そのおかげでなんか印象が違った。すくなくとも電車の中で読んでて「あれ、何か違くない?」と気付く位。感情がより表に出てるというか。


 と、作者のページ (http://www.toki-drive.jp/) をチェックしたら


絶対にわからなさそうな所まで。「デジタルリマスタリング」のようなことをしたエピソードもあります
ってあるから修正したのか…。