『チョコレートの真実』(Carol Off)

 原題は“BITTER CHOCOLATE : Investigating the Dark Side of the World's Most Seductive Sweet”。
 アフリカとか南米のカカオ農園で児童の実質奴隷労働が行われているとか、カカオが軍事政権の財源になっている話。ノンフィクション。コンビニで安いと思って買ったチョコレートには、奴隷労働に基づく低コスト農園運営がありますよ、という話。
 チョコレートというかカカオを巡って国の権力の在り様が二転三転していく様は圧巻。小説なんか目じゃないって感じ。カカオが欧米に伝わった歴史とチョコレート会社の栄枯盛衰も書いていて、これもおもろい。
 欧米のチョコレート製造業界はそんなのは一部だと反論している様だが、この本を読む&歴史と照らし合わせると、とてもそうは思えない。色んな意味で一読をお薦め。フェアトレードの内幕というか現実も書かれているので、フェアトレードのチョコを買っている人も目を通すべきかと。
 ちなみにわたしはカフェイン取るのを控えているので自発的にチョコレートは買ってません。お土産とかで渡されれば食べますが。