『さよならピアノソナタ4』(杉井光)

 フラゲ。完結編。
 なんつーか、今まで主人公に鈍感属性つけて話を引っ張ってきたつけがこの巻に出てしまってるという感じ。教科書通りに綺麗にまとまってるけど、それだけというか。音楽が中心に据えられているから結果的に真冬より神楽坂先輩の方が印象的なキャラのまま終わってしまってるし。杉井光の恋愛劇の組み立ては、他のシリーズでも基本的に全部同じだからなー。コンピューターゲームかアドベンチャーブックにして分岐つけて読者に選択肢選ばせた方が面白い枠組みだったと思ふ。