『僕の小規模な奇跡』(入間人間)

 初ハードカバー。文章はいつもの入間節というか。
 兄妹を語り部に交互に据えて進んでいく。兄パートの方が面白いなー。わしが男だからつうのもあるのかもしれないけど、妹パートはいまいち乗りきれなかった。
 もう一段叙述トリックがあれば「おおー」という感じだったのかなとは思うけど、そういう小説ではないような気もする。
 まあ面白かったですが、ハードカバーの意味は正直掴めてない。しかし巧みではあるのは間違いない。