『星の舞台から見てる』(大本雅彦)

 ここでは酷いものにはあまり触れないことが多いのです。酷い作品について知ってもしょうがないし。が、これは酷い。
 これハヤカワの JA で出す必要はないだろ。文中に Computer Science の用語並べて SF ちっくな描写してるけど、その用語の持つ本来の意味すっ飛ばして単なる語感だけで突っ走ってるし、人工知能に対する洞察も中学生レベル。ラノベのレーベルの作品の方がましなものが多いだろ。
 以下ネタバレですが、著名な hacker が実は昔に北朝鮮の核施設のネットワークを乗っ取って爆発させて人殺していて、それを知った主人公が善悪を問う為にネットに流す? 馬鹿じゃないの? 北朝鮮は“絶対悪”とでも?
 このレベルが企画段階で切れないとしたら編集なんていらんわ。ラノベで出てれば流すレベルだけど、JA で出すのはやめれ。