繋ぐもの

 秒速5センチメートルについていろいろ web 見て回って考えたので追記。ネタバレ。





 予告編にある「そのとき彼の心がどこにあるのか分かった気がした、のに。」っていうのが全てなんだという。岩舟に行く前に、お互いに手紙を渡すことになっていたか、約束はしてないまでもお互いにそう思える状況があったにも拘らず、岩舟に行く途中で手紙を飛ばして、そのことも言わず、明里の気持ちを繋ぎ止めることができなかった阿呆さ。中一なんてそんなもんだし、種子島と栃木じゃ結局は離れるしかなかったのだろうけど。中学・高校と日々成長して行く時期を離れて過ごしてはきつい。貴樹が高校三年時に打ち上げられた探査機が 1999- になってるから、中一の三学期は 1994 年で、携帯電話も普及してなくネットもないに等しい。
 あと、多分花苗を中途半端に受け入れていたのは明里に振られていたからだろうと思うけど、それならすべてを告白した上ですべてを香苗にちゃんと受け入れて貰えば、苦しまなくて済んだはずで、何ともやり切れない。

(2007/03/21 探査機の打ち上げ年を修正)