映像と想像力

海がきこえる』『海がきこえる II アイがあるから』(氷室冴子)読んだ。
 以前ジブリのアニメを見た時は感じなかったのだが、本読むと自分が高校生だったころとか、大学入学の前後とか思い出すわ。
 アニメ自体が里伽子との関係の描写に徹していたのもあるんだろうけど、映像で見てると高知の風景ばかりに目が行っててあまり心理描写を意識してなかったというのが大きいのかな。小説による心理描写の方が、上京直後に地図買ったりコンビニ行ったりするといった、細かい日常風景書いているというのもあるのかな。5cm は二話以降はモノローグなしでも記憶を思い起こされたから、映像でそういうことができないというわけではないんだろうけど。

 あと、女性であるところの作者が描く男の主人公の心理に違和感がまったくないのはお見事。いきなり数万するジャケットを着こなすあたりとか、里伽子へのプレゼントを忘れないとか微妙と思わなくもないが。

 ああ何か自分の高校時代のことを書きたくなったが、まとまらないので気が向いたら書く。