自動車絶望工場』(鎌田慧)読了。
 1972 年秋から期間工としてトヨタの工場で働いたルポ。生まれる前の話なので当時の生活環境とかは分からん。しかしまあ私が小さい頃でも機械工場近辺は荒れてたような気がする。しかし、この当時、期間工をまっとうせずに帰る人多いなあ。東北の農民の出稼ぎが多かったみたいだけど、筋力体力ある人でも駄目だったみたい。今は機械化というか機械による補助で筋肉が必要な場面は減ってそうだけど、どんなもんなんでしょうね。どっかに同じテーマの現代版あるかな。
 しかしまあ一消費者として見ると、人手を介さないで大量生産された方がコスト下がるのも事実なわけで、色々考えることはある。わしはソフトウェア書きである意味では別の力学で動いている世界で飯食ってるわけだが、最終的には工場を通るものを作ってたりするわけで。