夕凪の街 桜の国』(佐々部清監督・こうの史代原作)観た。
 結構原作通り。桜の国で漫画の一・二が混在する形になってるのが構成的には大きな違い。あと皆実の姉妹が減って死に方も変わってる。
 夕凪の街で旭が結構絡んでくるのは疑問。というか全体的に原作が注意深く読まなければ分からなかった部分を分かりやすく描いてしまっているところが残念。原作の桜の国(二)の冒頭で二日書けて凪生の変化描いてるのがなくなって情緒がすっ飛んでたり、写真と簪が小道具として追加されてるけど、適当に加えられてる感じで駄目。特に写真は違う見せ方するだけで、原作のラスト超えられたかもしれないのに…。
 印象として、何か麻生久美子の演技を鑑賞する映画になってしまってるような。
 あと、スタッフロールのところの映像は間違ってると思う。あそこは現代の東京と広島の市井の人々の生活を淡々と描写すべきところだろう。
 結論。原作を先に読みましょう。