『風の邦、星の渚 レーズスフェント興亡記』(小川一水)

 著者のブログだと、14 世紀を舞台にした騎士物語ってことになってますが、騎士物語というよりは街作り+政治+戦闘+SF みたいな感じで、街作りがメインみたいな。雰囲気としては第六大陸に近いような。読んでる側の感覚としては、街作りシミュレーションゲームのリプレイの雰囲気がある。
 初ハードカバーってことだけど、特段変わることはなく基本的にいつもの小川一水。SF 的ギミックはあるけどそれは構成上のメインではなく、あくまで補助的なものになってる。間違いなく面白いんだけど、SF 的大法螺は期待しない方がいい、という感じかなー。