『六百六十円の事情』(入間人間)

 月刊入間人間の一つ。
 二章が一番いいかなー。男子高校生がメインでその心の移り変わりを書いているけど、まだ若い男である作者の特徴が生かせてるというか。まあ逆に言えば老人がメインの章は比較すると良くないっていう話でもあるのか。在学中デビューでそのまま専業作家になったみたいだから、編集がもうちょっと作家以外の人生経験積ませるパス用意してあげないとそのうち枯れてしまいそうで心配。
 電波女の短編もそうだけど恋に暴走気味の少年の描写は安定して上手いな。
 短編のクロスの仕方としてはみーまーの8巻よりは上手いような。特定が容易な掲示板に不用意に書き過ぎじゃね?とは思ったけど。