『アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ』

 セナのドキュメンタリー映画。ストレートな作り。
 セナのクリーンな面だけではなく 90 年鈴鹿のクラッシュ周りも結構深く追っている。まあ歴代のチャンピオンの中ではまともな方だとは思うけど。チームメイトに特定の人がなるのを防ぐ条項はセナも入れていたという話だけど、それは皆一緒か。
 88-91 を描くとプロストが悪人扱いになるのはしょうがないけど、どうせなら解説者プロストとのインカムでのやりとりも流せば良かったのにとは思う。
 94 イモラはラッツェンバーガーのウイングがすっ飛んだ方が強烈だった。セナはサスペンションさえ当たらなければ死につながる事故ではなかったんだけど…。そういう意味もあってセナ以来死亡例がないのは幸運だから、という側面が大きいような気がするな…。ああでもドライバー人生に関わるような大事故も減ったんだっけ?
 F1 って“F1 CIRCUS”っていう呼び方があるようにスポーツとしての側面ではなく興行としての側面が強かったりするわけで、99 年のマレーシアの裁定(レース後にフェラーリのエンジニアも規定違反と言っていたのがひっくり返った)以後はさすがにげんなりして見なくなった。
 多分若者は全然しらんのだろうけど、91 年ブラジルの 6 速だけで走ったオンボード映像とか見てみるといいとは思った。あれ初めに報道で聞いたとき「本当かよ〜」とか思ってけど、後日総集編か何かでその映像がまるっと流れて驚愕した。
 ああ何かもっと色んなことが頭の中を巡っているのだけれど何か上手くまとまらない。当時のセナの日本での扱われ方とか神云々とか断片的に頭の中にはあるんだけれど、文章にならない…。