『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 10 終わりの終わりは始まり』(入間人間)

 完結。
 エルシャダイネタとか放り込んでるけど、違和感が。がが。
 意外と普通に終わった。以下思いっきりネタバレ。




 ラスボスはまあ予想通りですね。ラスボス倒すのもまあ予想通りだったけど、外から見える関係性の変化がないのは意外だった。マユの内面は変化しているのは示唆されているけど。商売っ気の強いラノベだとこれしかないとは思うけど、もうちょっと変化球使うのかなとも思ったのだが。
 でも最後に言わせている“自分の幸福の分だけ他人が不幸になっている”っていうのは、作者(及び同年代)の実感なのかな。恋愛だとそれは容易に成立するけど(少なくとも一時的には)、それ以外の面においては“みんなが幸せになる”ように社会を改善していくのが大人の役割だとわしは思うんだけどな。
 あとラスボスの心理描写とか引っかかる部分もあるけど、元々一発ネタだった1から引っ張って構成したシリーズだからどうしても破綻する箇所はあるんだよなー。まあシリーズ通して楽しませていただきました。8とかシリーズ通して見た場合に微妙に感じる巻もなくはなかったけど。

 どうでもいいといえばいいんだけど、漫画版の宣伝に「映画のストーリーを、原作リスペクトの元にコミック化した」とあるんですが、映画は原作へのリスペクトないんですか。はぁ。