2007-11-13から1日間の記事一覧

『たったひとつの冴えたやりかた』(James Tiptree Jr.・浅倉久志訳)

今更読んだ。 原題は The Starry Rift でこっちの方が内容としては正しい。邦題は人気があるらしい冒頭の短編に由来。 で、その冒頭の短編ですが、それなりに SF もしくは SF らしきものに触れてきた身としては、「ふーん」という話。少なくともオールタイム…

『真鶴』(川上弘美)

読んだ。 うーん、何と評したら良いのだろう。夫が失踪した主人公の心の動きを描いた小説なんだけれど、分かり易い説明は一切ない。夫が失踪した時の事実関係も語られないし、主人公の内面以外には大きな山はない。 ただ表現の巧みさ以外にも何か惹かれるも…