『ゲームシナリオライターの仕事』(前田圭士)少し前に読了。
 著者はグランディア・ルナ2・我が竜を見よとかに関わった人らしい。
 本編はいまいちつまらん。ゲームシナリオって結局前提としてゲームデザインとの絡みがあるわけで、それを抜きにしてシナリオだけ抜いてる、端的には日本古来の RPG だけを題材にしているから、「そうなんだ」で終わるというか。ゲームシナリオがスリリングなのはシステムと一体になってプレイヤーの前に提示されたときだと思うんだが。FF7 の過去シーンとかタクティクス オウガの選択肢やら。この本の中身はそれこそ堀井雄二ドラクエの製作記をログインに連載していた頃から語られている話で、古参のゲーム好き(ゲームシステムマニア?)であるところの私には新しい視点はくれなかった。
 で、本線とは別のインタビューが、色々ぶっちゃけてておもろい。桝田省治


広井さんと岩崎と僕の対談の原稿、僕ひとりで書いたりもしたよ。(中略)広井さん、そんなことすっかり忘れちゃって、その後のインタビューで『前にも言ったと思うけど』って応えてて。言ってねえよ、それ僕が書いたんだよって(笑)。
とか、芝村裕吏

昔はゲームの歴史も浅かったので、映画など他のものからお手本を取ることが多かったんですが、今はもう違いますね。ゲームのお手本はゲームから取るべきだと思います。
とか。芝村氏のインタビューの最後に、次回作がガンダムものってあるな。企画の仮称が『芝村ガンダム』らしー。期待していいのか?