ドラゴンシャドウスペル

　クリアーした。タクティクス オウガから続く SRPG 系。
　バランスはぬるい。フリー戦闘しないでちょうどいいくらいで、最後のボスとの戦いがぎりぎりという感じになる。
　ストーリーはつぎはぎな感じで良くない。デウスエクスマキナ登場しまくりというか「それなら早く言えよ」的展開が多い。あと主人公のカイトが全体的に鍵となってるんだけど、知ってること全部言わないので疎外感が有り有り。結局は群像劇なんだろうけど、基本的にカイト視点で進むので、ぽかーんという感じになる。
　グラフィックは FFT と同じ 2D キャラ + 3D 背景。インターレースハイレゾで美しい。ただ現代舞台にしたのは失敗じゃないのかなー。ファンタジーの世界ならヘルマの髪形もありだろうけど。光り物のエフェクトは綺麗。
　システムは特にストレスは感じなかったけど、WT からどうやって順番決まるのか・パーティー組んだ後の WT がどうやって計算されてるかとか、戦術練る上で重要な事柄が明かされてないので、大雑把な戦闘とそれを許すバランスになってしまっている、という感じであまり誉められはしないと思う。ああ、特殊能力の調整が自由行動時にできないのは、良くない。あと、お金の有難みがないけどいっそのことなくしてしまっても良かったのではないかと思わなくもない。
　プログラム的には、特に不満に思うことはなかった。ロードも普通の時間だし。

　総評としては、「何故これだけのものを作る技術力をもっていながら、ストーリーを蔑ろにしますか？システムの詰めをちゃんとしませんか？」という感じ。
　悪くないけど、期待してたほどじゃなかったというか。ストーリーが破綻してるので、続編よりは同型の新作に期待したいところ。