『甲子園が割れた日』(中村計)

 1992 年の甲子園での松井秀喜の全打席敬遠のルポというか当事者へのインタビューによる回顧録。松井も含む。
 監督から中心選手全員へのインタビューがなされてて、一級品と言ってよい出来。明徳のピッチャーは野手指向だったので、勝負する/したいの次元じゃなかったとか、明徳の野球以外することがない生活の描写とか。
 まあ一言で片付けると、“高校生の野球にみんな力入れ過ぎだから一回リセットすれば?”なのかな。未だに明徳が甲子園出ると脅迫めいた電話が来るとかすごいな。