『妙なる技の乙女たち』(小川一水)

 読了。
 軌道エレベーターが実用化された設定の赤道直下の東南アジアで働く女性を描いた短編集。
 読み終わった感想としては、後年になったときにターニングポイントとして語られることになるのかもなあ、というところ。あまり男女の機微を描くことが上手いとは言えなかった作者が女の視点で心理描写に踏み込んでいる。全部は読んでないけど、今までは一番描写が上手かったような。
 しかしこの世界観使ってもう一つ長篇書いてきそうな気もするが、どうなんだろう。