『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか』(城繁幸)

 富士通成果主義本で有名になった人の本。若者の生き方を追った本。
 かと思いきや後半の作者の愚痴を言う為の本。「働いてない編集者より俺に金を寄越せ」
 まあ、前半の各人を追ったルポ部分は面白いんですけど、でも、ここに上がっている人たちの大半は「昭和的価値観」には囚われてないかもしれないけど、じゃあ何の新しい価値を生み出しているかというと何もない。日本の銀行じゃなくて、外資ヘッジファンド行って給料はいいかもしれないけど、じゃあそれが皆の生活向上に役立ってるわけでもなく、悪い意味で他人を出し抜いているだけじゃねーの、みたいな。
 皆、自分が何時交通事故に巻き込まれて半身不随になるか、とか考えないのかなー。