『サはサイエンスのサ』(鹿野司)

 SF マガジン連載の同名コラムに大幅に加筆修正して単行本化したもの。科学的内容にアップデートかけて順番も連載順ではなくなってる。ほとんど一冊書くぐらいの手間かかってるんじゃなかろうか?
 中身は鹿野節というか安定していて良い。DNA/RNA の件は基礎知識ないと厳しいかもしれんが、それ以外は特段 SF マニア向けというわけでもないので、科学コラムとして普通に読めるので幅広い層におすすめ。
 あ、そういえば環境問題のところで、CO2 排出の議論をしているときに、化石燃料が有限である、という前提が薄いような。代替エネルギーの目処が立ってない以上、省エネするのはしょうがないと思うけどな−。