『ラプンツェルの翼 IV』(土橋真二郎)

 完結、かな。
 ネタバレ気味。
 今回は小説内ゲームというより、枠だけ用意して心理描写に徹したのかな。
 この作者の作品って今のところ、ゲームを作成・主催している方に対して牙を向ける、ということをしないんだよな。今作も最後の二つのゲーム仕組んだの誰よ?っていうのはすっ飛ばしてるしなー。中高生向けと考えたときに、社会全体ではなくて、自分と目前の「敵」だけの世界を描写するのはどうなんでしょうね。コンピューターゲームだと、大概世界を救ったりするのでそれの裏返しなのかなー。セカイ系が嫌いという話だったりするのかもしれないけど。
 メディアワークス文庫に書くようなので、電撃のしがらみから外れたところでどうなるか期待。